【2026年新春特別企画】「なんとなく不調」の正体を科学と伝統で解き明かす。40代・50代女性のための「自律神経と更年期」完全バイブル

いこい鍼灸院・整骨院 小倉院 今田への質問者(以下、S)

明けましておめでとうございます。 2026年の幕開けですね。北九州・小倉の街も、新しい年を迎えて静かな活気に包まれています。チャチャタウンの観覧車も、冬の澄んだ空気に映え、到津の森公園へ向かう家族連れの車も多く見受けられます。

しかし、このブログを読んでくださっている40代から50代の女性の皆さんの中には、「新しい年だ!」と手放しで喜べない、なんだか体が重だるい……そんな感覚を抱えている方も多いのではないでしょうか。

「お正月だから動かなきゃいけないのに、体が鉛のように重い」 「久しぶりに親戚が集まる席で、急に顔が熱くなって汗が止まらなくなるのが怖い」 「みんなが笑っているのに、自分だけ取り残されたような孤独感がある」

これらは決して、あなたの「気のせい」や「怠け」ではありません。 病院で検査をしても「異常なし」と言われるけれど、確かにそこにある苦しみ。医学的には「不定愁訴(ふていしゅうそ)」と呼ばれるこの正体不明の不調には、実は明確な解剖生理学的な「理由」と、数千年の歴史を持つ中医学的な「必然」**が存在します。

本日は2026年最初の特別企画として、当院「いこい鍼灸院・整骨院 小倉院」の院長であり、私のパートナーでもある今田耕平先生に、この「自律神経の不調」について、徹底的に語ってもらいます。

今回はいつものブログとは違い、西洋医学的なエビデンス(根拠)と、院長が中国・浙江中医薬大学で学んだ本場の中医学(東洋医学)の知恵を掛け合わせた、いわば「家庭の医学・完全版」としてお届けします。

院長、改めまして明けましておめでとうございます。本日はよろしくお願いします。

今田院長(以下、院長)

明けましておめでとうございます。いこい鍼灸院・整骨院 小倉院の今田耕平です 。 2026年の元旦という節目に、このような深いテーマでお話しできること、大変嬉しく思います。   

実は、1月というのは、一年の中で最も自律神経のバランスを崩しやすい時期なんです。年末の忙しさから解放された瞬間に緊張の糸が切れたり(荷下ろし鬱)、寒暖差が激しかったり、あるいは「また一年が始まる」というプレッシャーを感じたり。

特に40代、50代の女性は、家庭内での役割の変化や、ご自身の体の変化(更年期)が重なり、非常にデリケートな時期を過ごされています。今日は、医学的なメカニズムを紐解きながら、どうすればその辛さを「力」に変えられるか、皆さんの心に寄り添いながらお話ししていきたいと思います。

第1章:なぜ、病院の検査は「異常なし」なのに辛いのか? 〜西洋医学で読み解く「自律神経」の正体〜

1.1 「自律神経」という見えない指揮者とホメオスタシス

S: まず基本的なところから伺います。よく「自律神経の乱れ」と言いますが、そもそも自律神経とは何なのでしょうか? 目に見えないものだからこそ、不安になる患者さんも多いと思います。

院長: そうですね。自律神経は、私たちの意思とは無関係に、24時間365日働き続けている「生命維持システム」です。これを専門的には「ホメオスタシス(恒常性)の維持装置」と呼びます    

私たちの体は、外が寒くても体温を36度台に保ち、走れば心拍数を上げ、休めば下げる。これらはすべて、私たちが「しよう」と思ってしているわけではありません。自律神経が勝手に調整してくれています。

自律神経には、大きく分けて二つの拮抗するシステムがあります。

  1. 交感神経

    • 役割:「闘争と逃走」の神経。

    • 生理機能:ノルアドレナリンを放出し、心拍数増加、血圧上昇、気管支拡張、瞳孔散大、消化管運動の抑制を引き起こします。車の「アクセル」に相当します    

  2. 副交感神経

    • 役割:「休息と消化」の神経。

    • 生理機能:アセチルコリンを介して、心拍数減少、血管拡張、消化管の蠕動運動促進、栄養の吸収を行います。車の「ブレーキ」に相当します    

健康な状態とは、このアクセルとブレーキが、環境や状況に合わせてスムーズに切り替わっている状態(自律神経バランスが高い状態)を指します。これを心拍変動(HRV)という指標で見ると、健康な人は心拍の間隔が揺らいでいることがわかります    

P: なるほど。車で例えると分かりやすいですね。では、「自律神経が乱れている」というのは、どういう状態ですか?

院長: アクセルとブレーキの制御システムが故障した状態です。 例えば、夜、ベッドに入って休むべき時間なのにアクセル(交感神経)が踏みっぱなしになっていれば「不眠」になります。逆に、朝起きて活動しなければならないのにブレーキ(副交感神経)がかかったままだと「朝起きられない」「だるい」となります。

さらに問題なのは、「アクセルとブレーキを同時に踏んでいるような状態(過覚醒と疲労の同居)」です。 これが、現代の40代・50代女性に非常に多いんです。仕事や介護、家事で気を張っている(アクセル全開)けれど、肉体的・ホルモン的には疲労困憊で休みたがっている(ブレーキ)。この矛盾が、エンジン(心身)に過大な負荷をかけ、「不定愁訴」という名の煙を上げさせているのです。

1.2 解剖生理学から見る「40代・50代女性」の特異点:HPA軸とエストロゲン

S: なぜ特に40代、50代の女性に、この不調が多く現れるのでしょうか? 単なる「加齢」や「気持ちの問題」として片付けられてしまうことも多く、傷ついている患者さんもいらっしゃいます。

院長: そこには、明確な神経内分泌学的な理由があります。キーワードは「視床下部」「エストロゲン」です。

女性の体は、卵巣から分泌される女性ホルモン「エストロゲン(特にエストラジオール)」によって守られています。エストロゲンは、単に生殖に関わるだけでなく、脳内の神経伝達物質(セロトニンやノルアドレナリン)の調整や、血管の柔軟性維持、骨密度の維持など、全身の守護神として働いています    

更年期とは、卵巣機能が低下し、このエストロゲンの分泌が急激にゆらぎながら減少していく期間を指します。

ここで問題になるのが、脳の構造です。 脳の中にある「視床下部」という場所は、自律神経の最高中枢であると同時に、ホルモン分泌の司令塔でもあります。 視床下部は、常に血中のホルモン濃度を監視しており、「エストロゲンが減った」と感知すると、下垂体を通じて卵巣に「もっとホルモンを出せ!」という指令(FSH:卵胞刺激ホルモン)を大量に送ります    

しかし、老化した卵巣はその指令に応えられず、十分なエストロゲンを出せません。 すると視床下部は「パニック(過剰興奮)」を起こします。「なぜ出ないんだ!緊急事態だ!」と叫び続けるような状態です。

P: 司令塔がパニックを起こしている状態なんですね。それがどうしてめまいや動悸につながるのですか?

院長: 視床下部という小さな領域の中で、「ホルモンの指令系統」と「自律神経の指令系統」は隣り合わせに存在しています。 ホルモン系統のパニック(過剰な興奮シグナル)が、隣にある自律神経系統に飛び火(クロストーク)してしまうのです。

その結果、暑くもないのに自律神経が誤作動を起こして血管を開き汗を出させる(ホットフラッシュ)、心臓を早く動かす(動悸)、理由もなく不安中枢を刺激する(不安感)……といった症状が現れます    

これらは、心臓や胃腸そのものに器質的な病変(潰瘍や腫瘍)があるわけではありません。「司令塔(脳)の混乱」によって引き起こされているため、病院で胃カメラや心電図をとっても「臓器は綺麗です、異常なし」と言われてしまうのです。

P: 「異常なし」という言葉が、逆に患者さんを追い詰めてしまう理由がよくわかりました。脳のハードウェア的なエラーなんですね。

院長: そうです。だからこそ、「気の持ちよう」で治るものではありません。 この「脳の興奮」を物理的に鎮め、自律神経のスイッチを強制的にリセットするアプローチが必要なのです。そこで、薬物療法以外の選択肢として、世界的に注目されているのが鍼灸治療なのです。


第2章:中医学とのハイブリッド翻訳 〜「気・血・水」で見る不調の正体〜

S: 西洋医学的なメカニズムはよく分かりました。 では、ここからは院長の専門分野である中医学(Traditional Chinese Medicine, TCM)の視点で、この状態をどう捉えるのか教えてください。当院では「西洋医学と中医学のハイブリッド」を掲げていますが、西洋医学的な「ホルモン減少」や「自律神経乱れ」は、中医学ではどう「翻訳」されるのでしょうか?

院長: 中医学では、人体を小宇宙と捉え、「気(エネルギー)」「血(栄養・ホルモン)」「水(体液)」のバランスで健康状態を見ます。また、五臓(肝・心・脾・肺・腎)という機能的なネットワークで体を捉えます。

40代・50代の女性が抱える自律神経の不調は、主に以下の3つの概念で説明がつきます。これらは西洋医学のメカニズムと驚くほど一致します。

2.1 腎虚(じんきょ)=「生命力のバッテリー切れとエストロゲン低下」

院長: まず、西洋医学で言う「卵巣機能の低下」や「エストロゲンの減少」は、中医学では「腎虚(Kidney Deficiency)」と翻訳できます    

中医学の「腎(Kidney)」は、単に尿を作る臓器ではなく、「生命エネルギーの貯蔵庫」であり、「成長・発育・生殖・老化・ホルモンバランス」を司る根源的な場所です。ここに蓄えられているエネルギーを「腎精(Kidney Essence)」と呼びます    

中医学の古典『黄帝内経』には、「女性は7の倍数で体が変化する」と書かれています。

つまり、49歳前後で「腎のエネルギー」が低下するのは自然の摂理です。しかし、この低下が急激すぎたり、バランスが悪かったりすると症状が出ます。

特に更年期女性の場合、「腎陰(Kidney Yin)」という、「体を潤し、熱を冷ます冷却水(クーラント液)」のようなエネルギーが不足しがちです 。 エンジンの冷却水(エストロゲンという潤い)が減るとどうなりますか? オーバーヒートしますよね。   

P: それがホットフラッシュなんですね!

院長: その通りです。これを中医学では「陰虚火旺(いんきょかおう)」と呼びます。 「陰(冷却水)」が不足しているために、体の中に制御できない「虚熱(偽りの火)」が燃え盛っている状態です。 だから、顔は熱いのに足元は冷えるという「冷えのぼせ」が起こり、夜になると熱がこもって眠れない(盗汗・不眠)という症状が出ます    

2.2 肝気鬱結(かんきうっけつ)=「ストレスによる交感神経の暴走」

院長: 次に、自律神経の「交感神経の過緊張」や「イライラ」「情緒不安定」は、「肝(Liver)」の乱れとして捉えます。

中医学の「肝」は、西洋医学の肝臓の機能に加え、自律神経系のコントロール(疎泄作用)と、血液の貯蔵(蔵血作用)を担っています。また、感情、特に「怒り」や「抑圧されたストレス」と深く関係しています    

ストレスがかかると、肝の「気を巡らせる働き」が阻害され、気の流れが滞ります。これを「肝気鬱結」と呼びます 。 気がスムーズに流れないと、ホースを踏みつけた時のように内圧が高まります。これが、胸のつかえ、喉の詰まり感(梅核気・ヒステリー球)、脇腹の張り、そして爆発的なイライラにつながります。   

S: 「腎虚」と「肝気鬱結」は関係しているのですか?

院長: 密接に関係しています。ここがハイブリッド翻訳の真骨頂です。 五行説では「水(腎)」は「木(肝)」を育てる親の関係にあります(水生木)。

更年期で「腎の水(潤い)」が不足すると、「肝の木」に十分な水を与えられません。すると、乾燥した木は少しの火花(ストレス)ですぐに燃え上がってしまいます。これを「肝陽上亢(かんようじょうこう)」と言います    

つまり、「体の潤い不足(腎虚=エストロゲン低下)」があるからこそ、脳の興奮(肝火=交感神経過緊張)を抑えられなくなっているのです。 この悪循環を断ち切るには、単に精神安定剤で脳を抑えるだけでなく、体の根本的な「潤い(バッテリー)」を回復させる必要があります。

2.3 脾虚湿困(ひきょしっこん)=「胃腸機能低下と湿気の停滞」

S: お正月といえば、つい食べ過ぎてしまいますが、胃腸の不調も自律神経に関係ありますか?

院長: 大いに関係あります。「脳腸相関(Gut-Brain Axis)」という言葉がある通り、胃腸の状態は自律神経に直結します    

中医学では「脾(Spleen)」は消化吸収を司り、食べたものから気血を作り出す工場です。 甘いもの、脂っこいもの、冷たいものを摂りすぎたり、悩み事をしすぎたり(思い悩みは脾を傷めます)すると、脾が弱ります。すると、水分代謝ができなくなり、体の中に余分な水分や汚れがヘドロのように溜まります。これを「湿(Dampness)」と呼びます    

「湿」は重く、粘り気があります。これが頭にたまれば「帽子を被ったような頭重感・めまい」、体にたまれば「鉛のようなだるさ」になります。 日本は湿度が高い国ですし、小倉のような海沿いの街では、気圧の変化(台風や低気圧)の影響も受けやすい。いわゆる「気象病」も、この「水毒・湿邪」が自律神経(内耳のリンパなど)を乱すことで起こります    

第3章:鍼灸はなぜ効くのか? 〜科学的エビデンスと「いこい鍼灸院・整骨院 小倉院」の熱量〜

S: 不調の原因が「視床下部のパニック(西洋)」であり、「腎虚と気滞(東洋)」の複合的な絡み合いであることが分かりました。 では、なぜ鍼灸(しんきゅう)がその解決策になるのでしょうか? 「ツボを押すと効く」というのは分かりますが、もっと科学的な根拠はあるのでしょうか? 現代医学が発達した2026年において、なぜあえて鍼灸なのでしょうか。

3.1 脳と神経に直接語りかける「鍼」のメカニズム

院長: 素晴らしい質問です。鍼灸は、決して「おまじない」や「気休め」ではありません。近年のニューロサイエンス(神経科学)の研究で、そのメカニズムが解剖生理学的に解明されつつあります。

最も重要なのが、「体性-自律神経反射(Somato-Autonomic Reflex)」という仕組みです    

皮膚や筋肉には、無数の受容器(センサー)があります。ここに鍼やお灸で物理的な刺激を与えると、その信号は電気信号(活動電位)となって感覚神経を通り、脊髄に入り、脳へと伝わります。この信号が、脳幹や視床下部といった自律神経の中枢に作用し、強制的に自律神経のスイッチを切り替えることができるのです。

具体的には、以下のようなエビデンスが報告されています。

① 迷走神経(副交感神経)の活性化

手足の「足三里(ST36)」や腹部の「中脘(CV12)」といったツボを刺激すると、迷走神経の活動が高まることが研究で示されています 。 迷走神経が活性化すると、心拍数が落ち着き(HRVのSDNN値が上昇)、胃腸の動きが改善され、体が「リラックスモード」に入ります。これは、壊れかけた「ブレーキ」を修理し、機能させる作業です。   

② 抗炎症作用と脳内物質の調整

鍼刺激は、脳内でのセロトニン(幸せホルモン)やオピオイド(鎮痛物質)の分泌を促し、不安感や痛みを抑制します 。 さらに、迷走神経を介して全身の炎症を抑える「コリン作動性抗炎症経路」を活性化させる可能性も示唆されています 。慢性的なストレスは脳や体に微細な炎症を引き起こしますが、鍼灸はこの炎症を鎮める「消火器」の役割も果たすのです。   

③ 血流の局所的・全身的改善

筋肉の緊張(コリ)に鍼を打つと、「軸索反射」という仕組みでCGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)などの血管拡張物質が放出され、局所の血流が一気に改善します。 首や肩のコリが取れることで、脳への血流も良くなり、視床下部のパニックを鎮める助けになります。

P: つまり、鍼は「外側から脳のスイッチを操作する精密なリモコン」のような役割を果たすわけですね。

院長: その通りです。薬が「化学物質」で内側から作用するのに対し、鍼灸は「物理刺激」で神経ネットワークを使って作用します。 だからこそ、ホルモン補充療法(HRT)が使えない方や、薬が増えることに抵抗がある方、薬が効きにくい「不定愁訴」に対して、強力な選択肢となり得るのです    

3.2 いこい鍼灸院・整骨院 小倉院の「TCM鍼灸治療」への思い

S: 科学的な裏付けがあることは分かりました。しかし、街にはたくさんの鍼灸院や整骨院があります。 その中で、当院「いこい鍼灸院」が、多くの40代・50代女性に選ばれている理由、そして院長の「治療への想い」について聞かせてください。

院長: 私は、日本の国家資格(鍼灸師・柔道整復師)を取得した後、中国に渡り、浙江中医薬大学に編入しました 。 そこで本場の「中医師」であり、業界最高位の称号である「名老中医(Ming Lao Zhong Yi)」の先生方の元で、内科、外科、婦人科、整形外科などあらゆる科を回り、修行しました。   

そこで叩き込まれたのは、単なるツボの場所ではありません。「弁証論治(べんしょうろんち)」という哲学です。

当院の最大の特徴は、この哲学に基づいた「完全オーダーメイド(Order-made)」の治療であることです    

「マニュアル治療」は、私は絶対にしません。 「更年期障害にはこのツボ」と決まっているわけではないのです。 なぜなら、同じ「頭痛」でも、その日の天気、患者さんの顔色、脈の強さ、舌の状態、そして「昨日何があったか」によって、打つべきツボも、鍼の太さも、深さも、本数も、全く変わるからです。

その日の、その瞬間の、あなたにとって「ベスト」な刺激量を見極める。これこそがプロの仕事だと思っています。

S: 院長のその「熱量」の原点はどこにあるのでしょうか?

院長: 私の原点は、祖母です 。 私が治療家を志したきっかけは、祖母の介護でした。祖母は足を悪くして歩けなくなり、病院に行くこともできず、家に閉じこもりがちになっていました。 「もう歳だから仕方ない」「治らない」と諦めかけていた祖母に、私は毎日、往療(訪問治療)で鍼灸とリハビリを行いました。   

その結果、祖母は再び歩けるようになり、大好きだった旅行にも行けるようになったんです。あの時の祖母の笑顔、そして家族の安堵した顔。それが私の治療家としての魂です。

当院に来られる患者さんは、病院で「異常なし」と言われ、誰にも辛さを分かってもらえず、孤独を感じている方が多い。 私は、そんな患者さんの「最後の砦」でありたい。 ただ痛みを取るだけでなく、「悩む前の自分よりも、さらに元気なベストな自分」になってもらうこと。それが私のゴールです    

患者さんが「話す」こと自体が、実は「肝気鬱結(ストレス)」を解放する第一歩だからです。

第4章:2026年を健やかに生きるためのセルフケア 〜「腎」を養う冬の過ごし方〜

S: 院長の熱い想い、読者の皆さんにも伝わったと思います。 では最後に、今日からできる具体的なアドバイスをお願いします。今は1月、冬の真っ只中ですが、この時期に気をつけるべきことは何でしょうか?

院長: 中医学では、冬は「閉蔵(へいぞう)」の季節と言われます 。 エネルギーを外に漏らさず、内側に蓄えるべき時期です。そして、冬は五行の「水」、五臓の「腎」に配当されます    

つまり、「冬こそ、腎(バッテリー)を充電する最大のチャンス」なのです。逆に言えば、冬に無理をして冷やしたり、過労になったりすると、春以降に自律神経が大きく崩れる原因になります。

40代・50代女性のための、具体的な「養生(ようじょう)」ルールを3つお伝えします。

ルール1:三つの「首」を温め、黒いものを食べる(食養生)

院長: 自律神経を守るためには、「首・手首・足首」を絶対に冷やさないでください 。 ここには太い血管が皮膚の近くを通っており、ここが冷えると全身の血液が冷やされ、子宮や卵巣、腎臓への血流が悪くなります。特に首の後ろには「大椎(だいつい)」という風邪(ふうじゃ)が入り込むツボがあります。マフラーやネックウォーマーは必須です。   

食事に関しては、中医学の「五色」の考え方で、冬は「黒い食材」が腎を補うとされています 。 これらは抗酸化作用(アントシアニンなど)が高く、アンチエイジング効果も期待できます。   

おせち料理に入っている黒豆や昆布巻きは、実は理にかなった冬の薬膳なんですよ

ルール2:ツボ押しで「気」を巡らせる(セルフ鍼灸)

院長:

ご自宅でできるお灸やツボ押しも効果的です。以下の3つのツボを覚えてください。テレビを見ながらでも構いません。

ツボ名 場所 中医学的効果 西洋医学的視点
太渓 (Taixi, KI3) 内くるぶしとアキレス腱の間のくぼみ。脈を感じるところ。

「腎」の原穴。腎陰と腎陽の両方を補い、生命力を高める 27

後脛骨動脈の近くで、下肢の血流改善に有効。冷え性改善。
足三里 (Zusanli, ST36) 膝のお皿の外側から指4本分下がった、すねの骨の外側。 胃腸を整え、体力回復、免疫力アップ。万能のツボ。

迷走神経を刺激し、副交感神経を活性化する 4

内関 (Neiguan, PC6) 手首の内側のシワから指3本分肘側、二本の腱の間。 ストレス、イライラ、動悸、吐き気の特効穴。心を落ち着ける。

自律神経のバランスを整え、心臓の負担を減らす。つわりや乗り物酔いにも効く 28

実践方法: 親指で「痛気持ちいい」強さで5秒押し、5秒離す。これを3分ほど繰り返してください。お正月で食べ過ぎた時の胃もたれや、夜眠れない時の不安感にも効果抜群です 。 ドラッグストアで売っている「せんねん灸」などを使うのもおすすめです。   

ルール3:「早寝遅起き」とデジタルデトックス

院長: 驚かれるかもしれませんが、冬の古典的な養生法に「早臥晩起(そうがばんき)」という言葉があります。「早く寝て、太陽が昇ってからゆっくり起きなさい」という教えです 。 冬は自然界の陽気(暖かさ)が少ないため、人間も活動を控えめにし、睡眠時間を長く取る必要があります。   

現代社会では「遅起き」は難しいかもしれませんが、少なくとも「夜は早く寝る」ことを心がけてください。 夜23時から深夜3時は、中医学では「陰(休息のエネルギー)」を養い、肝臓が血を浄化するゴールデンタイムです 。この時間に起きていると、バッテリー(腎精)の消耗が激しくなり、老化(腎虚)を加速させます。   

また、寝る1時間前からはスマホを見ないこと。ブルーライトは脳を興奮させ、交感神経を刺激してしまいます。「目を閉じて情報を遮断する」時間を意識的に作ってください。

「頑張らないことを、頑張る」。この冬は、それを目標にしてみてください。

結び:あなたの「治る力」を信じて

S:

院長、長時間にわたりありがとうございました。

最後に、読者の皆さんにメッセージをお願いします。

院長:

ここまで読んでくださり、本当にありがとうございます。

「自律神経の不調」や「更年期」というトンネルは、長く、出口が見えないように感じるかもしれません。

周りの人に理解されず、自分自身でもコントロールできない体に、不安や焦りを感じている方もいるでしょう。

でも、出口は必ずあります。

私たちの体には、本来「自然治癒力(自己回復力)」という素晴らしい機能が備わっています 。今は少し、そのスイッチが見つけにくくなっているだけです。あるいは、スイッチを押すためのエネルギー(気血)が足りていないだけです。

いこい鍼灸院・整骨院 小倉院は、あなたがそのスイッチを見つけ、再びご自身の力で輝き出すためのお手伝いをさせていただきます。

鍼一本、お灸一壮に、私の全ての技術と想いを込めて施術させていただきます。

「こんなことで相談していいのかな?」と思わず、どうか気軽にお話ししに来てください。LINEでの無料相談も24時間受け付けています

2026年が、あなたにとって、ご自身の体を慈しみ、心地よく過ごせる一年となりますように。

本年も、どうぞよろしくお願いいたします。


【いこい鍼灸院・整骨院 小倉院 データ】

項目 詳細情報
院名 いこい鍼灸院・整骨院 小倉院
院長 今田 耕平(鍼灸師・柔道整復師・学士(中国医学))
住所

〒802-0014 福岡県北九州市小倉北区砂津1丁目3-27 シルバーマンション砂津

アクセス

JR小倉駅から車で5分(チャチャタウン小倉近く)。駐車場3台完備

電話番号 093-482-5411(ご予約優先制)
LINE予約

24時間受付中(お得なクーポンあり・事前相談可)

診療時間 平日:10:00〜20:00 / 土曜:10:00〜17:00
定休日 日・祝(※往療は相談可)
主なメニュー

自律神経調整鍼灸、肩こり、中国鍼灸、美容鍼、カッピング(吸い玉)

特徴

中国浙江中医薬大学卒業の院長によるオーダーメイド鍼灸

 

使い捨て鍼(ディスポーザブル)使用で衛生面も安心。

 

女性スタッフ在籍、レディース鍼灸対応

 

往療(訪問鍼灸)対応可。

(記事執筆:いこい鍼灸院・整骨院 小倉院 院長 今田耕平)

※本記事は医学的根拠および伝統医学の理論に基づいておりますが、効果には個人差があります。重篤な症状がある場合は、まず専門医の受診をお勧めします。


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